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労働者側事例①医師の未払い残業代についてほぼ全額の2,700万円を回収
ここからは、弁護士法人森重法律事務所が手がけてきた労働者側のトラブル事例について解説していきます。1つ目は、医師の未払い残業代を巡る労働審判の事例です。医師は高度な知識と責任が問われる職業ですが、それ故に長時間労働が常態化している職場も少なくありません。
今回のケースでは、未払い残業代について「①労働基準法の適用があるか」「②労働基準法が適用されたとして、管理監督者に該当しないか」「③管理監督者に該当しない場合、割増賃金の基礎となる賃金の範囲はどうなっているか」の3つのポイントが争点となりました。
①については、労働審判の申立後に裁判所から問い合わせがあったことで協議をしたそうです。その結果、地方公営企業法が適用され、労働基準法は適用されることになりました。②③のうち大きな問題となったのは③でしたが、相手方とはほぼ争わなかったそうです。
最終的には、時効によって消滅した部分を除き、ほぼ全額にあたる2,700万円分の未払い残業代を回収できました。医師は人の役に立つ専門性の高い職業ではありますが、人手不足などの理由から長時間労働が大きな問題となっています。
しかし、働いた分だけ残業代として支給されるのは本来当たり前のことですし、未払い分を請求するのは労働者としての正当な権利です。経験豊富な弁護士が相手方の動きを見越した提案でサポートしてくれますので、弁護士法人森重法律事務所に相談してみてください。